2025年4月27日日曜日

ソフトジェル・ピールオフジェルの使い分け



ジェルネイルの世界には、「ソフトジェル」と「ピールオフジェル」という2つの主要なタイプが存在する。どちらも美しい仕上がりをもたらすが、その特性には明確な違いがある。今回は、「維持期間」と「オフのしやすさ」という2つの観点から、両者を論理的に比較し、それぞれが最適となる状況について考察する。

ソフトジェルの特性とメリット・デメリット

ソフトジェルは、その名の通り柔軟性を持ちながらもしっかりとした耐久性を備えたジェルである。通常、施術後3〜4週間美しい状態を保つことが可能であり、長期間ネイルを楽しみたい人に適している。
メリットは、強度とツヤ感に優れ、割れや欠けに強い点である。一方デメリットとしては、オフの際にアセトンを使用して時間をかける必要があり、自爪へのダメージリスクを伴うことが挙げられると言われている。

一般的にはアセトンを使うことで、このように自爪にダメージを負うと評価する記事も多いが、私の意見は少々異なる。

アセトンオフで最も自爪にダメージがあるのは、柔らかくなったジェルをプッシャーで削る時だ。セルフオフで「ポロッと剥がしたい」気持ちはよくわかる。だが、それこそが自爪を傷める最大の原因である。爪は無理な剥離に非常に弱い構造を持つ。ネイルオフにおいて大切なのは、一層一層、確実に削り落とすことだ。

ピールオフジェルの特性とメリット・デメリット

ピールオフジェルは、通常のジェルと比較して密着力を意図的に抑えており、簡単に剥がせることを目的とした設計である。平均的な維持期間は1〜2週間と短めだが、オフの際にはアセトンを必要とせず、ウッドスティックで剥がすだけで済む場合が多い。メリットは、オフが極めて容易であり、自爪を傷めるリスクが低い点だと言われている。

はてさて、簡単に剥がせるとは思えないし、自爪を痛めるリスクが低いのは、自分に合ったオフの仕方を見つけられた時だ。私だって何回も自爪を持っていかれたし、そのたびに「オイル」だの「エタノール」だの「キューティクルリムーバー」だのといろいろ試した。

ピールオフジェルでオフした後の写真を載せたが、爪が持っていかれている。

デメリットは、耐久性が低いため、日常的に手を酷使する人には向かない点が挙げられる。もうこれは動かしがたい事実だ。

「維持期間」と「オフのしやすさ」から見る適切な選び方

長期間の美しさを最優先する場合には、ソフトジェルが圧倒的に有利である。一方で、短期間で気軽にデザインを楽しみたい、あるいは頻繁にネイルチェンジをしたい場合には、ピールオフジェルが合理的な選択肢となる。
つまり、どちらが優れているかではなく、使用者のライフスタイルや目的に応じて選択すべきであると結論づけられる。

初心者におすすめなのはどちらか?

ネイル施術にまだ慣れておらず、オフ作業に自信がない初心者には、ピールオフジェルが推奨される。理由は、最初の頃はいろいろなデザインを試したくなって、3週間も持たせる気力がわかないからだ。それであれば、維持を目的としないピールオフジェルがあっている、

逆に、オフに多少時間がかかっても良いので、ネイルを長く保ちたい場合や、耐久性を重視したい場合には、ソフトジェルからスタートする選択もあり得る。自分に合ったスタイルを見極めながら、段階的に技術を磨いていくことが、より美しいネイルライフへの近道である。



ブログランキング・にほんブログ村へ
セルフネイルランキング
セルフネイルランキング
「#セルフネイル」人気ブログランキング

0 件のコメント:

コメントを投稿

最新投稿

プロ仕様の道具を使うわけ

なぜ私がプロ仕様のネイルマシンを使うのか 私はまだプロではない。けれど、 他人の爪に触れる ということは、すでに一人の施術者としての責任を持つということだと思っている。 「素人だから」という言葉を免罪符にしたくない。お客様の手を預かる以上、私にできる最大限の敬意をもって向き...