なぜ私がプロ仕様のネイルマシンを使うのか
私はまだプロではない。けれど、他人の爪に触れるということは、すでに一人の施術者としての責任を持つということだと思っている。
「素人だから」という言葉を免罪符にしたくない。お客様の手を預かる以上、私にできる最大限の敬意をもって向き合いたい。
だから私は、プロ仕様のマシンを使う。
プロ仕様のマシンは、動作が安定している。軸がぶれず、高速回転でも滑らかに動く。長時間使ってもハンドピースが熱を持ちにくく、手の中で自然に馴染む。その快適さが、施術中の私の心を落ち着けてくれる。
そして不思議なことに、施術者の安心感はお客様にそのまま伝わる。
私がマシンに不安を感じていると、相手にもそれが伝わる。「この人、何かに気を使いながらやっているな」と。手を預ける側は、ほんの小さな違和感でも敏感に感じ取るものだ。
逆に、私が自分の道具を信頼していると、手の動きが変わる。迷いがなくなり、指先の力の加減が自然になる。その「信頼の余裕」こそが、お客様にとっての安心感につながる。
結局のところ、技術を上達させるために必要なのは、自分が信頼できる環境を整えることだと思う。
マシンを信頼できなければ、技術を発揮することも難しい。安心して集中できる状態をつくることが、何よりの練習になる。
プロ仕様を使うのは、見栄でもこだわりでもない。
それは私にとっての「誠実さのかたち」なのだ。
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